Director's Diary 名大高等研究院の日々

名古屋大学高等研究院の活動の一端をご紹介します。

卒業式

 3月25日には、平成30年度の名古屋大学卒業式が行われました。式典の様子は、こちらからご覧いただけます。

 

 あまり知られていないかもしれませんが、豊田講堂での入学式や卒業式には、一般の教員は参列することができません(人数を考えれば、当然ですが・・・)。そのため、高等研究院長として列席を許されたこの日の卒業式は、名古屋大学に赴任して以来、四半世紀あまりを経て、初めて経験する忘れがたいものとなりました。それに花を添えてくれたのが、全卒業生の代表として素晴らしい答辞を読んでくれた、わが研究室4年生のNさん。大役を果たした安堵からか、式後の研究室のパーティーでのピースも、ひときわ輝いています。

 

 すべての名古屋大学卒業生・修了生のご多幸を、心よりお祈り申し上げます。

 

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佐藤彰一アカデミー会員の受章記念講演会

 3月2日(土)には、高等研究院アカデミー会員の佐藤彰一先生(第二代高等研究院長)が瑞宝重光章を受章されたことを記念する講演会が、野依記念国際交流館で開催されました。

 

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 こちらは、かつての教え子たちとのスナップです。西洋史学の研究の高度化と国際化に比類のない貢献をされた先生の、ますますのご健勝とご活躍をお祈りしています。

 

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シンポジウム Gardens

 2月23日・24日に開催された、シンポジウム Gardens: History, Reception, and Scientific Analyses の様子です。こちらは、趣旨説明をするYLC特任助教の川本悠紀子さん。

 

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 このシンポジウムで基調講演をされたオックスフォード大学教授のニコラス・パーセル先生です。先生には、3月3日に関西学院大学梅田キャンパスで、Global History and the CORRUPTING SEA と題する講演もしていただきました。

 

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 初日のレセプションの様子です。参加された皆さん、お疲れ様でした。

 

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SYLCの川本さんによる国際シンポジウム

 高等研究院特任助教の方の国際シンポジウムの案内が続きますが、こちらは、川本悠紀子さんが2月23日(土)・24日(日)に開催される国際シンポジウム Gardens: History, Reception, and Scientific Analysis のご案内です。オックスフォード大学のNicholas Purcell先生による基調講演をはじめ、盛りだくさんの内容となっていますので、世界の庭園文化にご関心のある皆様のご参集をお待ちしています。ちなみに、私も発表するのですが、早く原稿を完成させないと・・・。

 

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 このシンポジウムの詳細につきましては、下記のホームページをご覧ください。

sites.google.com

SYLCの程さんによる国際シンポジウム

 2月15日(金)には、YLC特任助教の程永超さんがオーガナイズする国際シンポジウム「16-19世紀東アジア国際関係史研究の可能性」が開催されます。これは、JSTの「科学技術人材育成のコンソーシアムの構築事業(次世代研究者育成プログラム)」に採択されている北海道大学東北大学名古屋大学による「連携型博士研究人材総合育成システムの構築」の一環として行われるものですが、程さんをはじめ、この事業の補助対象として選抜されているYLC特任助教名古屋大学では、SYLCと呼んでいます)の活躍ぶりには、目覚ましいものがあります。このような企画での経験を糧に、さらに研究者として大きく飛躍してくれることを期待しています。

 

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YLCの森島さんがNEDO TCP 2018で最優秀賞を受賞

 1月25日(金)に行われたNEDO TCP 2018の最終審査会で、高等研究院特任助教の森島邦博さんが、最優秀賞とオーディエンス賞を受賞されました。このプログラムは、NEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術)が行っている、研究開発型ベンチャー支援事業(Technology Commercialization Program)で、技術を基に起業して事業を大きく拡大させたいと考えている、起業意識のある研究者等を支援するものです。この日は、ファイナリストの17チームがそれぞれのプロジェクトについてプレゼンを競い、その中から森島助教らの「宇宙線による巨大物体の内部イメージング」が最優秀賞の栄誉に輝いたわけですが、このことは、このプロジェクトがいかに幅広く社会の注目を集めているかをよく示しています。今後の森島助教のプロジェクトのますますの進展をお祈りしています。

 

 日経新聞の記事は、こちらをご覧ください