高等研究院YLC特任助教(人文学研究科)の堀江未央さんが、京都大学学術出版会から刊行されたご著書『娘たちのいない村 ヨメ不足の連鎖をめぐる雲南ラフの民族誌』(2018)により、第22回「国際開発研究 大来賞」を受賞されました。本書は、中国雲南省のラフ村落におけるフィールド調査を踏まえて、地域間の経済格差を背景とする女性の婚出という社会現象を様々な視点から丹念に描き出した労作です。ご出産などのライフ・イベントと調査・研究とを両立させ、このように優れた成果をあげられたことに、心から敬意を表したいと思います。