Director's Diary 名大高等研究院の日々

名古屋大学高等研究院の活動の一端をご紹介します。

南京大学訪問

 12月1日から4日にかけて、南京大学の高等研究院を表敬訪問してきました。中国は初めてだったのですが、客員准教授の蔡大鵬先生(元高等研究院専任教員)が同行してくださったおかげで、滞りなく日程をこなすことができました。蔡先生、ありがとうございました。

 

 今回は、関空まで移動してから、中国東方航空の直行便で、一路南京へ。空港から街までの高速道路が、すっかり霧に包まれているので、尋ねると大気汚染のためとのこと。翌朝、泊まっていたホテルの窓から外を見たら、こんな感じでした(もともと、天気も良くなかったのですが・・・)。

 

f:id:kleisthenes:20181224162843j:plain

 

 こちらは、大学を訪問する前に市内を案内してくださった、南京大学高等研究院の副院長のCon(ツォン)先生とのスナップ。後ろは、鶏鳴寺です。Con先生とは、昨年、名大で行われた院長会議の際にお目にかかったことがあるだけでしたが、今回の訪問では、大変にお世話になりました。先生は英文学がご専門で、とてもきれいなイギリス英語を話されます。90過ぎのお父様が北京にいらっしゃるそうですが(ご専門は聞きそびれました)、昨年だけでも4冊の本を出版されたとのことで、そのお父様から「おまえは怠け者だ」と怒られたと苦笑いをされていました。

 

f:id:kleisthenes:20181224163154j:plain

 

 街中には、至る所にこのようなスローガン(?)が掲げられていて、とても印象的でした。

 

f:id:kleisthenes:20181224164039j:plain

 

 さて、こちらが、街中にある南京大学の正門です。ただし、現在、キャンパスは26km離れた新しいところに移転中とのこと。

 

f:id:kleisthenes:20181224164249j:plain

 

 こちらが、南京大学のシンボルになっている印象的な建物です。

 

f:id:kleisthenes:20181224164451j:plain

 

 キャンパスを歩いているときに、Con先生が盛んに、かつてノーベル文学賞を受賞された南京大学の英文学の先生の話をされていて、誰のことかさっぱり分からなかったのですが(そもそも、中国については知識が皆無に等しいのですが)、その方の銅像の前に来て、謎が氷解しました! そう、パール・バックです。中国名で言われても、分からない訳ですね。帰国後、慌ててアマゾンで『大地』の全訳を購入して再読したのは、言うまでもありません。

 

f:id:kleisthenes:20181224165259j:plain

 

 高等研究院では、院長のZhou先生と初めてお目にかかり、China Network(南京大学の呼びかけで結成された、中国のトップクラスの研究大学の高等研究院によるコンソーシアム)のことなど、たくさんの興味深いお話をうかがうことができました。ちなみに、Zhou先生のZhouは、漢字では「周」。名字が一緒だねと、盛り上がりました。

 

f:id:kleisthenes:20181224170023j:plain

 

 同じ東アジアを代表するUBIASのメンバー校として、これからもよろしくお願いいたします。こちらは、淮河の夜景です。

 

f:id:kleisthenes:20181224170424j:plain